岩手大学平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーや講演会等を定期的に開催しております。
今回、平泉文化セミナー第76回例会を以下のとおり開催しますので、ご都合のつく方は是非ご参加ください。
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岩手大学教育学部1号館2階 E21講義室
蝦夷論から見る平泉文化の担い手の起源
東海大学文学部歴史学科考古学専攻教授 松本建速 氏
最近国宝に指定された多賀城碑(762年建立)には、その北120里(約60km)が蝦夷国との境だと刻まれています。
宮城県最北部以北すなわち現在の北東北3県より北は蝦夷が住む地域だといわれています。通説的蝦夷論では古代の北東北には縄文文化の人々を祖先とする蝦夷?俘囚が住み、その地域の現代日本人はその末裔だと考えられています。
また12 世紀の平泉文化の基礎を造った藤原清衡の母は俘囚安倍頼時の娘であり、当文化の担い手の多くは縄文文化に源を持つ在地の人々だという見方が普通です。しかしこれは古代日本国政府やそれに連なる人々が残した文献史料にもとづく説です。
本セミナーでは考古学による最新の蝦夷論を紹介し、平泉文化の担い手の起源を考えます。従来とはまったく違う北東北の歴史が見えてくるはずです。
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