近年、著しい進化を遂げている XR技術(VR、AR、MRの総称)は、我々の生活に広く浸透し、製造、医療、教育、防災、コミュニケーション、エンターテイメントなどの様々な分野で活用が始まっています。
本講演会では、XR領域の最先端技術に触れることで、ロボットの進化、ならびに人間の豊かな生活実現について、参加者の皆さんと一緒に考えたいと思います。
日時
2023年9月28日(木)14:00~17:30
会場
岩手大学理工学部テクノホール(〒020-8551 岩手県盛岡市上田 4-3-5)
内容
14:00~15:00 特別講演1
- 講師
田中 秀幸(産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 研究チーム長)
- 題目
サービスロボットの活用を促進する高精度マーカ
- 概要
高精度マーカは産総研が開発した平面型の画像計測ツールです。特殊レンズ部品の利用により、カメラ1台で従来型ARマーカの10倍以上高精度な6自由度計測が可能です。3次元計測、拡張現実、測位への応用のほか、今後のサービスロボットの安全?確実な制御、および普及を支える「ロボットフレンドリー化ツール」としての利用が期待されています。本講演では、高精度マーカ技術の詳細、ロボティクス分野での応用?実用例、および今後の展望について解説します。高精度マーカは、計測技術としてユニークでありつつ、既存のさまざまな認識?計測技術と相補的な関係で共存可能です。
15:15~16:15 特別講演2
- 講師
北村 喜文(東北大学 電気通信研究所 教授)
- 題目
非言語情報が拓く人間性豊かなコミュニケーション ~ サイバー空間とリアル空間を活用する新研究
- 概要
日常の対人コミュニケーションで重要な役割を担っている「非言語情報」のやりとりが、遠隔コミュニケーションを人間性豊かなものにするためにも不可欠である。最近注目されつつあるメタバース等、サイバー空間を活用する遠隔コミュニケーションシステムも、今後、さらなる利用拡大が期待されているが、そこでの人間性豊かなコミュニケーションを実現するためには、克服すべき課題は多い。本講演では、非言語情報の役割について概観し、それを適切に送受信することによる人間性豊かな遠隔コミュニケーションの未来について議論する。
16:30~17:30 機器展示(体験会)
参加申込
申し込みは不要です。お気軽にお越しください。
主催:ロボティクス?メカトロニクス部門
共催:日本機械学会東北支部、岩手大学
本件に関する問い合わせ先
理工学部機械科学コース 准教授 佐々木誠
makotosa@iwate-u.ac.jp