岩手大学平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーを定期的に開催しております。
今回は、平泉文化セミナー第71回例会として下記により開催しますので、ぜひご参加ください。
参加費は無料です。なお、今回はzoomを使ってオンラインでも同時開催します。
2023年6月1日(木) 17:15~18:45
岩手大学教育学部1号館2階 E21講義室
岩手県北上市如意輪寺釈迦三尊と国見山廃寺
岩手大学平泉文化研究センター客員教授 杉本 良 氏
北上市如意輪寺の鎌倉時代中期の木造釈迦三尊坐像についての検討結果を報告します。
まず、過去の調査成果をもとに、この像にみられる宋風の要素及び慶派の要素を明確にし、次に寛元元年(1243)造の花巻市延妙寺阿弥陀如来立像との比較を行って、両像が同じ仏師の作であることを示します。また、足利家氏(斯波氏祖)が同時期に斯波郡を得ていることが、それらの作風と関連することを説明します。
そして国見山廃寺の霊験的権威が鎌倉時代まで残っていて、如意輪寺の仏像が国見山廃寺を継承し発展してきた平泉仏教文化の最後のものとして位置づけられると結論づけます。
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