動物の妊娠環境を人工的に作り出す音波振動装置を開発?製品化 -ゲノム編集動物作製?妊娠のメカニズム解明へ活用-

掲載日2023.10.30
最新研究

理工学部 化学?生命理工学科 生命コース
准教授 金子武人
実験動物学、動物繁殖学、野生動物保全学

概要

岩手大学理工学部金子武人准教授、(一財)動物繁殖研究所からなる研究グループは、研究用動物として利用されているラットの妊娠環境を、特殊な音波振動を用いることにより、短時間で人工的に作り出す技術を開発しました。
本研究で独自に開発した音波振動装置を製品化し、(株)夏目製作所から「EGET(Easy get next Generation by Embryo Transfer)」として販売を開始しました。ラット用に加えてマウス用も販売する予定です。

研究内容の説明

岩手大学理工学部化学?生命理工学科生命コース 動物生殖?繁殖学(金子)研究室

http://web.cc.iwate-u.ac.jp/~takehito/index.html

【プレスリリース】音波振動で動物の妊娠環境を瞬時に作り出す技術の開発に成功 ―ラットに続くマウスでの成果、妊娠メカニズムの解明?ゲノム編集動物作出?絶滅危惧種の人工繁殖への応用に期待 2023年3月6日

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【プレスリリース】動物の妊娠環境を音波振動で短時間に作り出す技術を 開発-妊娠のメカニズム解明?絶滅危惧種保全への応用に期待 2022年1月25日

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【プレスリリース】動物(ラット)の妊娠環境を音波振動で人工的に作り出す装置(人 工偽妊娠誘起法:Easy-ET)の開発に成功 2020年2月14日

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本研究成果論文

Successful induction of pseudopregnancy using sonic vibration in mice.

Wake Y, Endo M, Tsunoda S, Tawara H, Abe H, Nakagawa Y, Kaneko T.
Scientific Reports. 13(1): 3604, 2023.
doi: 10.1038/s41598-023-30774-x.

Successful pseudopregnancy of rats by short period artificial stimulation using sonic vibration.

Endo M, Tsunoda S, Tawara H, Abe H, Kaneko T.
Scientific Reports. 12(1): 1187, 2022.
doi: 10.1038/s41598-022-05293-w.

Simple induction of pseudopregnancy by artificial stimulation using a sonic vibration in rats.

Kaneko T, Endo M, Tsunoda S, Nakagawa Y, Abe H.
Scientific Reports. 10(1): 2729, 2020.
doi: 10.1038/s41598-020-59611-1.

EGET(Easy get next Generation by Embryo Transfer)